銀河鉄道~ぽんこつエンジニアのブログ~

思いつきで書いています。

幕が上がる感想。

幕が上がるプロジェクト。

去年の秋頃から噂が広がり、映画、全国行脚、そして舞台。

彼女たちの成長、覚醒を目の当たりにして、千秋楽を迎えました。

 

舞台での圧巻はやっぱりユッコ、そしてジョバンニ。
平田オリザさん特有の口語演劇。舞台にありがちな絶叫系のお芝居ではなく、あくまで自然体な世界観の中、
本当に玉井さんはこういうキャラだったんじゃないかと錯覚するくらいユッコになっていました。
 
そして何よりジョバンニになった時の主役感。自分とは性別も年齢も違うジョバンニという少年の役を見事なまでに演じ、
看板女優の名に恥じない輝きっぷりでした。
 
そして、もう一人心に残ったのは、西条美紀役のがるる。
映画の中では、母子家庭で育ちながらもいつも明るくムードメーカーという部分のみ強調されていて、
キャラがれにちゃんに近いこともあり、そのまま?とも思ったけど、舞台では、大きな成長を見せてくれました。
特にカラオケ店のシーンで、「人には言いたくないことだってあるでしょ」と叫んだセリフは、
ただ明るいだけじゃない、辛いことや苦しいことを知ってるからこそのがるるの持ってる「思い」が伝わってきました。
そしてお芝居でも、最後のカンパネルラのお父さんの演技は素晴らしかった。
 
息子が死んでしまったことへの悲しみと葛藤、ザネリを助けた息子を誇りに思う気持ち、
それを受け入れ前を向いていこうとする姿勢、そういうものが本当に伝わってきました。
 
舞台が終わり幕が上がるプロジェクトは完結しましたが、まだまだ幕は下がりません。
幕を上げたまま、彼女たちは次のステージに向かいます。